ターポリンとはどんな生地?横断幕の素材としての特徴や用途、選び方を解説
2024.6.14 横断幕の素材

オリジナル横断幕の製作を考えている方で、ターポリンという言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。ターポリンは、横断幕でよく使われている生地の一つですが、どのような生地なのか気になる人も多いでしょう。

この記事では、ターポリンの特徴や種類を紹介します。作る横断幕によって適切な生地は異なるため、用途や使う場所に合わせて選びましょう。

ターポリンの特徴

ターポリンは、塩化ビニル系の多層素材で作られた生地です。ナイロンやポリエステルなど、合成繊維の両面に塩化ビニル塗料や塩化ビニルシートを貼り合わせることで、強く頑丈に仕上げています。

そのため布とは異なり、丈夫で耐久性があるので長く使えるのが特徴です。印刷の発色も良く、汚れにも強く、屋外での使用に最適でしょう。万が一汚れても、柔らかい布で拭き取れば、それだけでお手入れが完了します。

天候に関わらず屋外で長時間使用できるため、スポーツ応援用の横断幕をはじめ、仮設テント、建設用の養生シートなどにも幅広く利用されています。

またターポリンは、生地サイズも大きめに作られることが多いです。主に1800mm2500mm3200mm5000mmなど、大きめサイズが好まれています。

サイズは大きめでも、くるくると丸めることで簡単に小さくできるため、収納にも便利です。生地の特性上、丸めてもシワが付きにくいのもメリットといえるでしょう。

ターポリン素材の横断幕におすすめのスポーツ

ターポリンは、耐久性があり汚れにも強いため、屋外スポーツに最適です。もちろん、屋内スポーツ用の横断幕として使っても問題ありません。

最適なスポーツは野球やソフトボール、サッカー、フットサル、ラグビー、陸上競技などの屋外スポーツです。屋外スポーツの応援をお考えなら、ターポリン素材の横断幕を活用してみてはいかがでしょうか。

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ターポリンのメリット

ターポリンには、他の素材にないメリットがまだあります。生地を選ぶときにはその点も理解しておくと、適切な選択ができるはずです。

ここからはターポリンのメリットを2つ解説するため、さらに理解を深めて、最適な生地を選びましょう。


お手入れが楽

ターポリンは布素材に比べると汚れや水が染み込みづらいため、お手入れが楽という特徴があります。洗うときは手洗いで、ぬるま湯を使用しましょう。中性洗剤を利用すれば汚れを落とせます。

また、保管状況によっては、シワが付いてしまう場合もあるでしょう。その場合は物干し竿に干しておくと、シワが取れる可能性があります。

ただし、完全に取れるわけではないため、なるべくシワができないように保管することが大切です。


耐久性・防炎性が高い

ターポリンは塩化ビニル系の素材で作られていることから、布素材に比べると耐久性や防炎性が高くなっています。

せっかく横断幕を作ったにもかかわらず、数回の使用で汚れが付き見た目が悪くなれば、ショックを受けてしまうでしょう。雨風に弱い素材を使ってしまうと、屋外で使用したときに傷みやすく、長持ちしないのです。

一方で、ターポリンは雨風に強いため、屋外で急に雨が降ってきたときでも心配ありません。野球やサッカーをはじめとした屋外スポーツは天候の変化に左右されるケースも多いため、素材の丈夫さは重要になります。

また、ターポリンには高い防炎性があるため、万が一火事が起きた場合でも燃え広がりづらく、安全に利用できます。

ターポリンのデメリット

屋外スポーツに最適なターポリンですが、ターポリンにはデメリットもいくつかあります。

メリットだけではなくデメリットも知ることで、本当に納得のいく生地選びができるでしょう。


生地が重い

ターポリンは、布や紙に比べてかなり重量があります。1㎡当たりの重さは、およそ0.51kgです。1,000×5,000mmで作るなら、重さは2.55kgにもなります。

そのためターポリンは、持ち運ぶよりも常設向きといえます。特定の場所に長く掲示するなら、天候の変化に強く耐久性のあるターポリン素材がおすすめです。


強風にあおられやすい

ターポリンは塩化ビニル製なので、風を通しません。頑丈で強度があるものの、その分風にあおられやすいというデメリットがあります。天候をよく確認して、台風など強風のときには事前に外しておくのがよいでしょう。

ターポリンには、いくつかの種類があります。ご紹介していくので参考にしていただき、目的や使用シーンに応じてお選びください。

ターポリンの種類


通常のターポリン

一般的なターポリンは、片面印刷用です。生地の厚さや強度、防炎加工の有無、艶の有無などさまざまな種類があります。耐用年数は、24年が目安です。


遮光ターポリン

遮光ターポリンは、両面印刷ができます。「試合(シーン)ごとに横断幕を変えたい」と考えているなら、遮光ターポリンの両面印刷を生かしましょう。表と裏にそれぞれ別のデザインをすれば、1枚の横断幕で2通りの使い方を楽しめます。


グロスターポリン

通常のターポリンには艶がありますが、さらに光沢加工を施したものがグロスターポリンです。印刷がきれいで、鮮やかな発色が特徴です。


反射ターポリン

高速道路の規制予告幕としてよく使用されているのが、反射ターポリンです。車のライトなどを反射して横断幕全体が光るようになっているので、注意喚起効果は抜群です。


不燃ターポリン

不燃ターポリンは、防炎加工を強化した素材で作られています。元となる生地に、ガラス繊維を組み込んでいるのが特徴です。「燃えにくい」よりも一歩先に進んだ「燃えない」生地を求めるなら、不燃ターポリンがよいでしょう。


防炎ターポリン

スポーツ横断幕専門工房マーケストラで扱っているのは防炎ターポリンです。

防炎ターポリンには、十分な防炎効果があります。万が一のことがあっても燃えにくいので、屋外での常設に最適です。

ターポリンは重量があるため、あまり持ち運び向きではありません。防炎ターポリンなら、「もし離れている間に火事が起きて燃え移ってしまったら……」などの心配がいらないので、安心して長く常設できます。

「先回り」の予防で、スポーツ横断幕を安全に掲示しましょう。

ターポリンの選び方

ここまででターポリンの種類を解説しましたが、数が多すぎてどのように選べばよいか分からない人もいるかもしれません。ターポリンは汚れづらく扱いやすい素材ですが、適した種類を選べばより便利に使えるのです。

ここでは数あるターポリンの種類から、自分にぴったりな生地を選ぶ方法を解説します。選び方を身に付けて、長く使える横断幕を作りましょう。


使う場所で選ぶ

ターポリンは丈夫な素材であることから、屋外での利用に適しています。屋外でも、試合会場や飲食店、道路など使う場所によって素材を選びましょう。

 

例えば、飲食店で利用するのであれば、万が一の火災を考え防炎ターポリンや不燃ターポリンにしておくのがおすすめです。高い防炎性がある生地であれば、燃え広がる心配が少なくなります。

 

また、道路で利用するのであれば、目立ちやすい反射ターポリンがよいでしょう。車のライトで反射して目に留まりやすいため、事故が多い場所での注意喚起に役立ちます。


耐久性で選ぶ

もともと耐久性の高いターポリンでも、燃えづらさという点は種類によって異なります。近くに火元がある場所で利用する場合は、念のため不燃ターポリンや防炎ターポリンにしておくと安心です。火災は年間で数万件起きており、確実に起きないとは言い切れません。

火事が起きたときに焦って横断幕を外す手間を考えるくらいなら、そのままにしても燃え広がる心配が少ない素材を選んでおくと安心です。


使用の目的で選ぶ

遮光ターポリンやグロスターポリンは、それぞれ明確な目的を持って利用できる素材です。遮光ターポリンは両面印刷ができるため、一回の試合で別の横断幕を使いたい場合に役立ちます。例えば、片面に選手の横断幕、反対の面にチームの横断幕などです。複数の横断幕を持ち運ぶ手間を減らせます。

また、グロスターポリンは鮮やかな発色から、飲食店で食事やデザートの広告として横断幕を利用するのにおすすめです。また、スポーツの場面では、選手の写真を横断幕に入れたいときにも役立ちます。

通常のターポリンに比べて顔色の発色が良くなり、遠くから見てもくすんだ印象を与えません。

ターポリンのお手入れ方法

丈夫なターポリンでも、日々のお手入れをすることでより長く横断幕を利用できます。

お手入れするときは洗濯機を利用せず、手洗いで洗いましょう。洗濯機で洗うと強い摩擦が発生するため、インクが剥がれてしまうことがあるのです。

柔らかい布を水で濡らし、表面の汚れを拭き取ります。手洗いでも強くこするとインクが剥がれてしまうため、注意が必要です。

ターポリンの保管方法

ターポリンを保管する場合は、紙管や筒に生地を巻いておきましょう。畳んでしまうとシワになり、取るのが難しくなります。また、筒に横断幕を巻くときは、印刷面が内側に来るようにします。印刷面を外側にすると、インクが剥がれてしまう原因になるのです。

また、ターポリンは屋外での利用に適している素材ですが、湿気や直射日光に長期間さらされていると印刷面が劣化してしまう可能性があります。通常の練習時はしまっておき、試合の場面だけ取り出すと、長く使えるでしょう。

まとめ

ターポリンは野球やサッカーなど屋外競技で特に役立つ生地です。耐久性が高くお手入れもしやすいため、一度作った横断幕が長く使えます。

また、ターポリンと一言でいってもさまざまな種類があるため、使用する場所や用途によって最適なターポリンを選びましょう。生地の特徴を理解した上で横断幕を作れば、満足いくものができるはずです。

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