気になる横断幕の水への耐性について。生地の特性を知って用途に合った横断幕を作ろう
2021.7.30 横断幕の素材

横断幕を製作しても、「雨が降ってインクがにじんでしまった」「生地にシミができてしまった」など一度で使えなくなるケースは珍しくありません。

長く使える横断幕をつくるなら、用途に合った生地を選び、適切な方法で手入れ・保管することが大切です。
この記事では、横断幕の水への耐性や保管方法などについて詳しく紹介します。

横断幕に適した生地とは?

横断幕でよく使われる生地は、「トロマット」「ターポリン」の2種類です。
それぞれの特徴を知り、使用シーンに合わせた生地を選びましょう。

トロマットについて

持ち運んで屋外・屋内の両方で使うのなら、「トロマット」がおすすめです。
トロマットは布製なので、とても軽量です。
収納はもちろん、掲出や撤去も容易なので、女性でも場所を選ばずに使用できるでしょう。

ターポリンについて

「ターポリン」は、屋外への常設向きの生地です。
塩化ビニル系の多層素材でつくられたターポリンは、どっしりと重量があります。
撥水性も抜群なので、屋外での常設を考えているならターポリンが良いでしょう。

「トロマット」「ターポリン」に水への耐性はある?

横断幕でよく使われる素材は「トロマット」「ターポリン」ですが、それぞれ水への耐性はどうなっているのでしょうか?

トロマットの水への耐性について

トロマットは布製のため、水への耐性はありません。
屋外でも使用はできますが、基本的には雨が降ってきたら撤去することをおすすめします。
雨でも掲出する場合は、市販の防水スプレーや撥水スプレーを使えば、多少の水への耐性は発揮できるでしょう。

ターポリンの水への耐性について

一方でターポリンは、塩化ビニル系です。そのため雨が降っても布地に染み込むことはありません。十分な撥水性があるので、雨が続く日でも安心して掲出できるでしょう。

「トロマット」「ターポリン」が濡れたらどうする?

トロマットもターポリンも、濡れたらすぐに劣化するような生地ではありません。しかし、濡れた状態で放置すると劣化を早めてしまうのでご注意ください。
濡れたり汚れたりしたら、その都度手入れして長持ちさせましょう。

トロマットの手入れについて

トロマットの横断幕が濡れたら、乾いた布で水滴をやさしく拭き取ってください。
汚れたら、濡らした布で丁寧に拭き取りましょう。なお、拭き取りでは落ちない場合弱い手洗いでお手入れするようにしてください。

手入れが終わったら、直射日光の当たらない場所に裏返して陰干しをしてください。

ターポリンの手入れについて

ターポリンの横断幕が濡れたら、乾いた布で水滴をやさしく拭き取ってください。
汚れたら、濡らした布で丁寧に拭き取りましょう。なおターポリンは撥水性があるので、手洗いには向いていません。

手入れが終わったら、直射日光の当たらない場所に陰干しをしましょう。

「トロマット」「ターポリン」の保管方法は?

生地が完全に乾いたら、横断幕を保管しましょう。
生地ごとに最適な保管方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

トロマットの保管方法について

布製のトロマットは、たたんでもシワにはなりにくいです。
トロマットを保管する際には、小さくたたんで保管してください。

プリント面が外側になると色あせすることがあるので、プリント面は内側にしましょう。
なお保存が長期間に及ぶときは、プリント面を内側にしながら「紙」をはさむことをおすすめします。畳んだ状態で長く放置すると、プリントが別の面に写ることがあるので注意が必要です。

保管場所は、直射日光の当たらない、風通しが良い場所がベストです。

ターポリンの保管方法について

ターポリンは、折り曲げるとプリントが剥がれることがあります。
そのため折り曲げて保管するのは厳禁です。

ターポリンを保管するときには、「筒状」にしましょう。
プリント面を内側にしながら、くるくると巻き、直射日光の当たらない風通しが良い場所に保管してください。

「トロマット」「ターポリン」がシワになったら?

自然乾燥完了後にシワが残っていたら、シワを伸ばしてから保管してください。
生地ごとの特性を知り、それぞれに合った方法でシワを取っていきましょう。

トロマットのシワを伸ばすには

トロマットのシワは、基本的には自然に改善します。
シワが伸びない場合は物干し竿にかけて時間をかけ伸ばすようにしてみてください。

ターポリンのシワを伸ばすには

ターポリンのシワは、一度ついてしまうと完全には消えにくいです。

ターポリンのシワを改善するなら、自重での改善が基本です。
物干し竿にかけたり、下から引っ張ったりして伸ばしてください。

アイロンは使わないようにしてください。

まとめ

横断幕でよく使われる素材は、「トロマット」「ターポリン」の2種類です。
撥水性があるのはターポリンです。

撥水や保管について不明な点があれば、スポーツ横断幕専門工房マーケストラまでお問合せください。
購入前はもちろん、お手元に届いた後も、いつでもご相談をお待ちしています。
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